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OLAスクール 代表 立石陽司 インタビュー

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聞き手:Web マガジン「レイセイ」編集長 藤原 桂舟

病はひとつの気づき

桂舟

最初に、この先生の御本<「こころ」と「からだ」を自由にする 氣心均整術入門>、この本を書いて一番伝えたかった事はどんな事でしょうか?

立石

私、これで、治療家になりまして、約20年経ったんですが、やはり最初の頃の治療理念というものと、今の考えとは、非常に変わってきてるわけですね。
身体均整法が、最初に僕が覚えた治療法でしたので、それを始めた頃というのは、身体を技術で、自分の力で治して行くというような感覚でやっていました。
ですから、患者さんの心の部分はあまり考えてなくて、例えば痛みで患者さんが来た場合に、施術で治して、どうだという感覚だったわけです。
均整法というのは即効性がありますので、面白半分じゃないんですけれども、楽しみながらやっていたわけです。

しかし、やっているうちに、例えば、飲み過ぎで肩こりになった方であるとか、あるいは飲み過ぎで腰痛になった人がお見えになった。そのとき、施術で肝臓の調整をすると良くなるわけですね。

だけども、普通に日常生活に戻って、結局また暴飲暴食して、また痛くなっちゃう。
だから、結局、治してあげても、自分で気づく、その気づきというものを無視してしまって、先生のところに行けば治してもらえるや、みたいな感覚の患者さんが多くなってきた。

野口晴哉先生じゃないんですけど、これじゃやっぱりいけないなと。

僕は病気というのは、ひとつの気づきだと思ってますから、やはり患者が気づく、気づくための指導というか、プロセスっていうのを教えてあげるのが、本当の治療じゃないかっていう考え方に変わってきたわけです。

そこで心の部分というのが大事になってきますので、心の部分をその患者がどういう風にとらえるかとか、あるいは、心がやはり、すごく体の異常のポイントとなってきますので、それを治していくために均整法ではなく、野口整体の心理療法であるとか、あるいは運命学であるとか、そういうものを取り入れていったわけです。

例えば、心の部分で、すごくストレスが溜まってて、にっちもさっちもいかない場合というのは、いざ自分でプラス思考にしなきゃいけないと思っても、なかなか出来ないと思うんですね。

それが運命学で、自分のプロセスというか、自分のあり方というか、自分の宿命とか運気みたいなものを知ることによって、それを凄くナビゲート出来る、それは自分自身がそう感じていることなんですね。

本にも書いてありますけれども、僕はオギャーと生まれてから18 歳になるまで、すごく病弱で身体が弱かった、そのうえ、凄く精神的にも弱くって、常に何かに怯えていたというような感じだったんです。

それが、気功や呼吸法に17 の時に出会って、覚えて、それで凄く元気になったんですよ。

その時から、すべては心の問題で、心を自由にすることによって、身体も自由になるんだっていうことを感じていたんですけれども、実際、治療家になってやっと、すべてに技術があることが解って、今に至っているわけです。

治療は気張らず、観照する気持ちで

桂舟

この本にも、心と身体は関係あるという事が書かれてありますけれども、患者さんを治せるというところから出発して、今はどういうスタンスで治療されていますか?
いま現在の心境は?

立石

最初はいろんな本を読んで、例えば、思考は現実化するとか、あるいは思い込むことによって、必ず実現するとかっていうことは、確かにそうだな、絶対そうだって思っていたんです。
ただ、何かを目標設定して、これをやりたいと思うじゃないですか。
その時に、やりたい、やりたい、やりたいと常に思うことも大事だと、最初は思っていたんですが、それを思い過ぎてしまうと、それが執着になって、なかなか達成できない、かえって思うようにならないということがあったわけです。

そこで僕は試行錯誤して、例えば何かの願いがある時に、その願いを思って、それで自分で確信して、すぐ忘れる。忘れるという事が、身体が緩むとか執着をなくすとかっていう事なんだなと、最近すごく解ってきました。

だから今までは、治療する時でも患者さんを自分の持てる技で、全部治してあげようとか、俺が治してあげるんだという気張りがあったわけです。

確かに、簡単な腰痛、肩こりだと、そういうものは技術だけで治ってしまうんですけれども、心理的なものや心の部分から来ているものだと、こちらが気張っても、相手がなかなかうまく緩んでくれないということが解って、じゃあ、治療というのもやはり、気張りではなくて、天心の気持ちというか、天心になることによって、患者側も身体が緩んできて、治っていくんだなと思うようになりました。

こちらが、施術者の方が気張ったとしても、全然治るわけでもなく、やはり、緩むとか許すとか、受け入れるとか、あるいは観照するとか、そういったことが大切だとわかってきたんです。

治療している時も、施術をしているんですけれども、実は自分が観照しているというか、自分が瞑想している感覚になって来たんですね。
それは、すごく自分にとってプラスになってます。

桂舟

そこのところは、いわゆる悪いところを見つけて治そうというふつうの治療ではなくて、すごく霊性のある治療をされていると感じました。ふつうの治療とは、受けた感覚が本当に異なっていますから。
そういう風に先生の心境が変わっていき、成長していかれた。それにともなって、勿論、いろんな技術も変化していき、そうして自然に、自分自身のオリジナルな技術を磨き、工夫して、身につけていかれた。
その現在のオリジナルな技術について、何か説明をお聞かせください。

現在のオリジナルな技術が生まれるまで

立石治療立石

まず身体均整法において、歪みの観察というのがあるのですが、例えば、背骨のどこに、どんな歪みがあるのかということを観察して、その歪みを、刺激を加えて整えていくのが、均整法なんです。

背骨の歪みが、最初なかなか、みなさん解りづらいということがあるのですが、でも均整法というのは非常に体系化されていますので、例えば、体の歪みを見て、回旋型、捻れているのであれば、回旋型の関連椎骨というものがありまして、捻れている胸椎3番、胸椎7 番、胸椎11 番、腰椎3 番を調整することによって、捻れがとれていくんです。

ただそれは、おおざっぱなものなので、また愉気法を用いて手をかざしていくと、悪いところに、手が触りたいと引き寄せられていきますよね。それはある意味、非常に勘が鋭い人の場合です。まあ、実践によって出来るようになるんですが。

僕の場合、均整塾をやっておりますので、なかなかその感じが解らない人が多かったんです。歪みを見ても、こういう風に感じていって、どこに気の滞りがあるかってことが、解る人には解るし、ずっとやっていたら解るんですが、最初のうちはなかなか解らない。
解らないものですから、もう出来ないとなる。
じゃ、それをどうしたらいいかということで、まずは. 扶乱(ふらん)法というフーチで診ていくんです。

例えば、第1胸椎というふうに診ていくわけです、1 番、2 番、3 番、4 番と、こうやっていくわけです。そうすると、歪みがあったり、気の滞りのあると、歪みの場所で反応するわけなんですね。

これは凄く簡単で、しかも身体で感じる練習にもなるんですね。ですから、.乱法を取り入れて、自分でもやりましたし、均整塾でも.乱法を取り入れながら、歪みの観察とか気の観察をお教えしている。

あと、僕は元々運命学が好きで、最初は密教占星術とか算命学とか四柱推命とかを勉強したんですが、運命がその人の生まれ持ったものであるならば、身体の歪みというものにも運命的なものがあるんではないかと思ったんです。
甲乙丙丁……という十干と、体癖とを組み合わせてみると、結構一致する部分があるもんですから、その辺りを融合させていったんです。

また運命学には、10年という大運周期も、1年の周期もありますし、1週間の周期もあるんですけれども、その流れというのも、体癖あるいは身体の波とリンクしてるんじゃないかと思います。

例えば、ある方の流年が甲乙、四柱推命でいうと比肩、却財になっている時は、上下型の流れになってるんじゃないかとか。
そうすると結構一致しているので、体癖というのも周期によって変わるんじゃないかなという事を考えますよね。

体癖というと一つじゃないと思うので、その複合されているものを、噛み砕いて分析してゆくと、なかなか面白いんです。

桂舟

そのあたりが先生のオリジナルですね。
日干によって、ある程度、体癖が読めていくというのも、すごい閃きだったと思います。
確かに、体癖は、もって生まれた才能というふうに野口先生もおっしゃっていますし、そう考えれば、推命の八字の中に出てくるほうが当たり前ですよね。
今聞いてて、それはすごく、うなづけました。

氣心均整塾について

桂舟

それから最後の質問なんですけれども、そういったことを均整塾で教え始めたと言うことなんですけれども、最初は苦労されたでしょうね?

立石

そうですね。均整塾を最初に始めたのが10年くらい前なんです。その当時は僕が均整法の学校に通っていたころの資料をコピーして、教えていたんです。
元々は、患者さんだった方が、技術を身につけたいっていうことが多かったです。
まったく畑違いの素人の方は、一から勉強になりますが、均整法というのは、ある程度体系化されているので、そんなに難しくないんですよ、痛みを治すくらいのことは。
だから基本的なことを覚えておけば、後は自分でやってゆけます。
ただ、開業してからが自分の勉強になりますね。

桂舟

そうでしょうね。
初期のころ、均整法の学院の資料を使って教えていた頃と今とでは、大分変ったんでしょうね。

立石

そうですね、考え方も大分変りましたし、だんだん自分の技術が膨らんでくると、柔整とか鍼灸とかマッサージで、すでに開業されている方が、ぜひ均整法も取り入れたいと言って来られることが多くなりました。
で、今、実際に使っておられます。

桂舟

それはすばらしいですね。
先生のところで学ばれて、開業された方もいらっしゃるんですね?

立石

はい。

桂舟

それもすごいなあと思うんですが、その方々は素人の方だったんですか?

立石

そうですね。みんな治療には素人でしたね。

桂舟

それはすごいですね。
本人もすごく勉強されたんでしょうが、均整塾のレベルの高さを表していますね。

立石

僕はどちらかと言うと、何も知らない方のほうが教えやすいですね。
あまり知識があると、教えにくいです。

桂舟

なるほど。

立石立石

最初の頃と違ってきたのは、今は、「自分の人格の向上、霊性の向上を根本において、治療するんだよ」ということを言ってます。というのは、最初の頃、入ってくる方というのは、どうしても、手に職をつけて、経済を潤したいという方が多かったんですね。

確かにそういうところで成功してる方も多いんですけれど、自分も含め、そういう方向ばかりに行ってしまうと、バランスが取れなくなるんです。

経済の現実的な部分と、精神性のバランスというのが大事だと僕は思います。
スピリチュアルというのはバランスなんですね。

目に見えないものもスピリチュアルだけど、現実的な中にもスピリチュアルというのはあるので、そのバランスに気をつけないといけないという事を、メインに言っています。

桂舟

患者さんの苦しみを感じ取るという気持ちがないと、なかなかやりにくいですよね。

立石

それは一番大事なことです。

僕は開業したのが若くて、26 歳の段階で開業したんですが、最初の4年くらいはワーッて感じで、すごく患者さんが増えたんですよ。それで大きなところに引越して、弟子も2~3人、入れてやっていたんですね。
そうすると、若かったのもあるんですが、どうしても天狗になっちゃたんですね……。

桂舟

無理ないですね(笑)。

立石

ええ(笑)。それですごく傲慢になって、いろんなことがあって、ガク~っと下がっちゃった時期があったんです。それで、精神的にも経済的にも、どん底に行ってしまって……。
その時にやっと気づいたんですよ。
ああ、初心の心を忘れてるなって。「医は仁術なり」ってことを忘れてるなって。
ほんとにその時に気づいて、それから精神性っていうものを勉強し始めたんです。

桂舟

なるほど。

立石

本当はそこが一番大事だったんですけど、それを無視していたんですよね。
それで、その時、気持ちが変わってから来られた患者さんっていうのは、今も続いています。

桂舟

わあ、それはすごいですね。

立石

ええ、最初の頃の患者さんは居なくなっちゃったっていうか……。

桂舟

今の話はすごく面白いですね。
自分が精神性のある治療家、霊性のある治療家になろうと思って、やり始めて、そこで患者の層がガラッと変わって、そこからの患者さんは今でも残っているというのは、とっても興味深いです。

立石

そうですね。
ですから患者さんにも勉強させてもらってるっていうのもありますし、塾生もそうなんですけれど、患者さん、塾生、それから家族、妻、子供、お互いにみんなに勉強させてもらって、みんなであがって行けたらいいなって思います。

桂舟

治療家というのは、患者さんにいろんなことを教えてもらうっていう事が本当によくあって、またそれがものすごく大切なのですが、治療者自身がそれをキャッチできる感性を持っていないと、お話になりませんよね。

印象に残っている症例

桂舟

最後と言いましたが、もう一つ聞きたいことが出てきました。
印象に残っている症例というのがありましたら、聞かせていただけますか?

立石

均整法というのはどうしても運動系の治療がメインですので、腰痛・肩こり、あるいは坐骨神経痛などが、主といえば主なんですね。

あと、内界(注 内界は均整法の専門用語)的なもので特に多いのは、女性の不妊であるとか、あるいは生理痛、子宮内膜症などの婦人科系の病気が非常に多いんです。
で、うちの妻も、もともと椎間板ヘルニアという病気で2回くらい入院をして、手術をしないといけないっていうところまでいったんですが、結局手術はせずで、年は26才くらいだったんですが、いろいろ他にも病気を持っていて、子宮内膜症、チョコレート膿腫、
腎臓結石、肝臓に腫瘍、とかがあったんです。

桂舟

すごいですね。

立石

おそらく入院して、造影剤とか、薬の飲みすぎで、腎臓や肝臓がいかれちゃったんじゃないかと僕は思うんですが。で、それが全然治らないものですから、うつっぽい感じになってしまって、ある方の紹介でうちに来たんです。

それで、治療したときに、坐骨神経痛や身体のゆがみもあるけれど、一番に婦人科系の病気だなって思ったんです。女性は子宮でものごとを考えると言われるくらい、女性には子宮は大事なところですから。

そうして婦人科系の治療をしたところ、ひどかった生理痛がよくなりました。
それから、本にも書きましたが、化粧品やシャンプーに使われている界面活性剤が非常に子宮に悪いということで、替えてもらったりして、週に一回くらいの施術をしていったんです。

すると、良くなっていって、精神的にも暗かったのが元気になって、それで最後に面倒を見ることになっちゃったんですけど(笑)。

桂舟

そのオチがいいですね(笑)。

立石

それで、医者には子宮内膜症だし、チョコレート膿腫だし、子供はまずできないって言われたんですが、実際には子供が二人できましたし、それが一番の臨床例ですかね(笑)。

桂舟

そうですか(笑)。

立石

あと、大病でいうと、ガンもありますね。
昔、均整法を覚えたての時はガンの方は少なかったんですけど、やっぱりある程度年月が経つにつれて、そういう難病の方が多くなって来ました。

ガンの場合は、僕は治すというより、どうしてガンになってしまっているか、という「気づき」というものを、患者さんに気づいてもらう……。

それが、感情的なものなのか、あるいは日常生活の暴飲暴食とか、そういうものなのか、あるいは薬の飲みすぎで来ているのか、ということを感じてもらう、という方向でやっています。

ガンの末期の患者さんというのは、やはり、完璧に治すというのは出来ないことが多いんですが、末期の肝臓ガンの患者さんで、苦しむこともなく亡くなったりだとか、ガンと分かった時に周りの家族にすごく当たってしまって、わーっという感じになった方が、ガンであることを受け入れて、最期は感謝して逝かれたということもありました。

桂舟

今のは、とても参考になりました。
治すことより、気づきに重点を置いて、やってゆかれているということですね。

立石

そうですね。ですから僕たち治療家が、病気を治すとか、治してやる、という感覚ではなく、それはもう、天命というか、寿命というものがあると思うんです。
それは神様しか分からないことで、病気という状況におかれても、それをいい方向にとらえていくということを重点に、指導しているというか、伝えているっていう感じです。
それで実際、よくなる方が多いもので、それが本当の治療じゃないかな、と僕は思っています。

桂舟

今のお話は、たいへん参考になりました。どうもありがとうございました。

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